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宮月新(みやつき あらた)のブログ

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漫画家・ネーム原作家、宮月新のブログです

ネーム原作

こんにちは

今日は僕の仕事「ネーム原作」について書こうかと思います。

最近は漫画の原作という仕事についても理解が深まって来ていると思いますが、

漫画原作には様々な種類があります。

大きく分けて二つ

元々漫画以外のメディア(小説やアニメ、ゲームなど)で作られた物語や世界を漫画化する「コミカライズ」があります。

この場合は原作と言う名前の通り元々完成された「原」作品を、漫画家が漫画用に作り直すものです。

もう一つは漫画オリジナルの原作です。

この場合は普通の漫画と同じで、漫画連載の為に物語を書きます。

不能犯は漫画オリジナル原作です。

漫画オリジナル原作の中にも、幾つか種類があります。

大きく分けて2つ、「プロット原作」と「ネーム原作」です。

プロット原作は、原作家が漫画のストーリーを文章で作り、それを元に漫画家が漫画を作ります。コマ割や演出などは漫画家の仕事になります。

ネーム原作は更に踏み込んだ原作です。

コマ割や演出の基本部分が書かれた「ネーム」という絵コンテのような物を原作家が作り、それを漫画家さんが絵にします。

例として、左が僕の作ったネーム、右がそれを元に完成された実際のページです。

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ネームのイメージを元に、構図やキャラクターデザインなどの演出面を漫画家さんが行います。

不能犯はこうして毎話作られています。

ネーム原作は、プロット原作より漫画を作る作業に入り込むので、多くの場合、ネーム原作家は自分でも漫画を描いた経験を持っていると思います。

とはいえ、ネーム原作という仕事は、非常に専門性の高い仕事なので、漫画家なら誰でも手を出せる分野というわけでは無いと思います。

最近は漫画業界もネーム原作家のニーズが増して来ている気がします。

はじめからネーム原作家を目指す方も増えています。

ただ、漫画家を目指す方は基本的に大半が、まず絵を描くことが大好きで漫画を描き始めるので、絵を描くことを任せる事に抵抗を持つ方は多くいます。

しかし、漫画作品の事を第一に考えると、僕はネーム原作はこれからの漫画のスタイルの一つだと思います。

漫画にとって絵は「役者」で、ネームは「脚本」です。

自分で書いた脚本が、必ずしも自分主演がベストとは限りません。

漫画をより良いものにする事を第一に考えると、作品に合う最高の「役者」さんに主演をお願いすることはごく普通の選択だと思います。

不能犯という作品にとって、神崎先生という素晴らしい漫画家さんと共に歩んで行ける事は、最高に幸せな事です。

長々お話しましたが、「原作」という仕事を少し知って貰えたなら幸いです。

さて、不能犯は6月はお休みです。

7月の第一水曜日発売の号から、また月1連載が再開します。

連載第一話は、グランドジャンプのホームページでまるまる一話試し読みが出来ます。

是非一度ご覧ください!

それではまた!
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by miyatsukiarata | 2013-05-31 13:18 | 漫画